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2019/05/26 13:22:50 ブログカテゴリ 日記 | 書庫 全般
夢の彼方に 89

その日、名護の道の駅の福原初江から夕方連絡が入った。妹の花畑芳野の容態が急変し亡くなったと涙声で伝えられたのである。あまりにも若くしての死去に湯沢陽一は胸が苦しく涙が止まらなかった。湯沢陽一にとってはほんの短い間の花畑芳野との知り合いではあったが、心底惚れていたのは間違いなく、花畑芳野が結婚していなければと真剣に考えるほどだった。白い大根を渡して帰っていくあの花畑芳野を思い出すと、もう二度と会えないのかと思うにつれつらかった。姉の福原初江は妹の告別式は明後日の午後三時から名護市内のお寺で執り行われると言った。湯沢陽一は告別式には行かず友人一同としてお花を献花することで最後の別れにした。湯沢陽一は先日、名護に行った折りなぜ花畑芳野の見舞いにいかなかったのかとずいぶん悔やんだ。何もしてやれなかった無力さに暫くうちひしがれていたのである。
つづく


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