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2018/11/23 11:32:44 ブログカテゴリ 日記 | 書庫 全般
物言えぬ患者

三郎は、入院している友人の三良を見舞いに行った。三郎がベットの横に立って見ていると、その短い間にも友人の容態はどんどん悪くなっていくのが見て取れた。口もきけない状態の友人は手をばたつかせ、三郎に何かを求めていた。三郎が気ずいて紙と鉛筆を渡した。三良はそれに殴り書きをして三郎に渡すと、苦しそうにしながら事切れてしまった。友人の死の瞬間を目撃した三郎は渡されたメモを読む気にもなれず、無意識にそれをポケットに放り込んだ。後日、葬儀の場でそのメモを思い出し、遺族の前で文面を読むことにした。三郎は友人の最期の言葉をゆっくりと読み上げた。ーーおまえはおれの酸素の管を踏んづけている!ーー。


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