タイトルなし
![]() |
![]() ![]() |
夢の彼方に 54
湯沢陽一は那覇に勤務してから二ヶ月頃から、友人の小川伸介の事が気になっていた。それを払拭する為に、辺土名の海洋中学校を訪ねようと思っていた。小川伸介があの行方不明になった五反田奈理子と名護道の駅で会い、辺土名まで連れて行ったというがその確認をして安心したかったのである。湯沢陽一は海洋中学校に連絡して、生徒の事で相談に行きたいがどの先生に会えばいいかと聞いた。担任がいいが、生徒相談室の先生でも良く、五時までなら構わないと言った。湯沢陽一はその日、休みをとり、一人で辺土名の海洋中学校に行った。 つづく ![]() ![]() |