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2018/09/22 14:35:27 ブログカテゴリ 日記 | 書庫 全般
夢の彼方に 50

湯沢陽一は馴れ親しんだ名護の勤務先の支所の皆に異動の挨拶をした。別れの挨拶であった。流石に、女子職員から花束を渡された時にはたまらず涙を流していた。地味な仕事ではあったがいろいろな事がどっと思い出されたのであった。その日、全職員の見送りを受けた。明日は名護を離れる日であった。湯沢陽一は夕方、夕陽が沈むのを名護湾でじっと眺めていた。春風が優しく頬を撫でていた。殆んど荷物は実家に送っていた。その日、名護を離れた日は雨だった。名残の雨だった。昨日は夕陽を見て弁当を買った。夕焼け弁当であったが、何時もより美味しかった。那覇の実家に着いた。何年ぶりだろうかとふと思った。母はその日店を休み陽一のために沖縄の伝統料理のいなむるちをふんだんに作ってくれていた。母親は幾分歳をとり痩せてきていた。心臓に加え腎臓も良くないと言った。湯沢陽一は母親をみて同居すると要らない事までさせてしまいそうだった。母親に那覇市内に間借り先を探すので暫くここにおいてくれと言った。母親は、ここは陽一の家だ、ずっといなさいとなだ
めていた。その日は春の夜遅くまで母親といろいろ話した。翌日、湯沢陽一は那覇の勤務先の本庁に出勤した。部長に挨拶するよう言われ、新しく異動になった五人が部長に挨拶した。優しい部長だった。突然、部長が湯沢陽一君、地質調査には定評があるそうだね。かなりの実績があるようだ。頑張って下さいといわれ面食らった。その日から、那覇市内で、間借りをさせてくれる家探しがはじまった。前からの職場の同僚の浜田優三朗が異動おめでとう。役職も上がったそうじゃないか。また、よろしくなと会いに来てくれた。こうして那覇での新しい生活が始まった。つづく


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