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2018/12/31 12:43:36 ブログカテゴリ 日記 | 書庫 全般
夢の彼方に 71

湯沢陽一は那覇に向かっていたが、名護湾を見るだけで小川伸介との名護での生活を思い出していた。海の青さはひときわ濃く、白波が遠く近くに見えていた。小川伸介はあの八重桜の里の相川桃子のはち切れんばかりの胸の膨らみに溺れてしまっていたのだ。そして、小川は会社の金を不正に操作して一千万円を工面し相川桃子に渡した。相川桃子から金に困っていると打ち明けられたのだろう。相川桃子は五百万円と言ったが一千万円だったのだろう。辛うじて湯沢が協力出来、小川は名古屋に行かざるを得なくなったのだろうと湯沢陽一は確信していた。東シナ海は何処までも美しかった。湯沢はまた名護の駅で会っていた花畑芳野の事を思い出し、異常がなければいいがと思っていた。仲泊のレストランで食事をした。途中で携帯電話が鳴った。赤川一子からだった。那覇についたらかけ直そうと思っていた。赤川一子の魅力的な豊満な体がちらついた。
つづく


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2018/12/30 17:05:06 ブログカテゴリ 日記 | 書庫 全般
夢の彼方に 70

スナック八重桜の里は週末と云うのに空いていた。ママさんも相川桃子もいた。ママが湯沢陽一を見て本当に久しぶりだね。元気そうねと言った。すぐ三人ビールで乾杯した。湯沢が那覇に異動になってからはなかなか名護に来れなくてと言った。相川桃子が、小川さんは何度か来てくれたわよと言った。客が入って来てママが席を離れた。湯沢はボトルを頼んだ。相川桃子は湯沢に顔を近ずけた。湯沢は相川桃子に、小川伸介について聞いてみた。相川桃子は小川が今、名古屋にいる事も、医学部目指している事も既に知っていた。湯沢陽一はなおも相川桃子に、失礼ながら、あなたと小川さんの間でお金の貸借は有りませんかと聞いた。相川桃子は暫く黙っていたが、先日、ホテルに行った時に、小川さんが五百万円を私に使って下さいと渡されましたわ。私からお願いした事は一度も有りません。私はびっくりもし、また、嬉しくもありあの晩は狂ったように小川さんにつくしましたわ、と言った。湯沢陽一はそれ以上は聞かなかったが、予想通りであった。相川桃子はさかんに湯沢陽一を誘
っていたが、湯沢はその日は名護市内に泊まって翌日那覇に帰って行った。つづく


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2018/12/23 16:49:07 ブログカテゴリ 日記 | 書庫 全般
湯沢陽一は沖縄ソバを美味しそうに食べながら福原初江に言った。私は今、異動になり、那覇で勤務しています。また、あの小川伸介は名護の日日商事を退職して今、名古屋に行っています。小川は今からでも医者になりたいようで名古屋にいる叔母さんのところで受験勉強中ですと言った。福原初江はコーヒーを入れて湯沢の席に座った。そうなの、いろいろあったのねと言った。湯沢は、妹さんの芳野さんは元気ですか?と聞いた。初江は、それがどうもね、最近胸が痛いとかで精密検査を受けているの、悪性でなければいいのだがと顔を曇らせた。そうですか、何かあったら知らせて下さい、お大事にと言った。湯沢陽一は連絡先を書いて初江に渡した。その夜、湯沢陽一は久しぶりにスナック八重桜の里を訪ねた。
つづく


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2018/12/22 11:44:34 ブログカテゴリ 日記 | 書庫 全般
夢の彼方に 68

湯沢陽一は秋風が気持ちいい日、名護に向かった。久しぶりだった。本部半島がはっきり見えてきた。さすがに、北部は那覇と違って静かないいところだと改めて思った。名護だけはこのままの姿であって欲しいと勝手に思っていたのである。名護駅の道に着いた。たくさんの人で賑わっていた。駅の道の中にあるレストランに入った。あら、湯沢さん、本当に久しぶりね。どうして見えなかったのと笑いながらレストランの女性が言った。女性の名は福原初江だった。かっては小川伸介とよくこのレストランで沖縄ソバを食べたものだ。福原初江には妹がいたが、名護の近くの羽地の農家に嫁ぎ、野菜をこの道の駅に出荷しに来ていた。小柄ではあったが澄んだ真っ黒な眼が何とも言えない程美しかった。出荷が済むと必ず姉の初江のレストランに来て昼食をとっていた。湯沢陽一と小川伸介はこの妹、花畑芳野が店に入って来ると、決まって緊張した。嬉しくてたまらなかった。芳野は無口な方だったが明るい女性で優しかった。湯沢陽一は、この芳野さんがもし結婚していなければ是非嫁にな
って貰いたかったなあと、本気で思っていた。名護時代の湯沢陽一の唯一の憧れの女性だった。しかしその日は妹の芳野の姿は見あたらなかった。
つづく


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2018/12/16 11:23:37 ブログカテゴリ 日記 | 書庫 全般
夢の彼方に 67

長女は喜んで家の中に入って行ったが、母親は何故か心配していたようだ。湯沢陽一はやはり女の子の母親だなと理解していた。秋風が吹き始めていた頃、小川伸介から手紙が届いた。湯沢には何から何まで迷惑をかけ申し訳なく思っている。沖縄を離れる前に会って話しがしたかったが心苦しく会わなかった。正直、受験勉強は苦しくはかどってはいない。来年は諦め再来年を目指している。今は名古屋の叔母のところにいるが、夜は居酒屋でアルバイトをしているとあった。湯沢陽一は、日日商事の件でかなり参ったのだろう。名古屋で勉強した方がよいと思った。とにかく、小川は再来年でもよい。とにかく医学部に合格して欲しいと思っていた。暫くして湯沢陽一は名護の八重桜の里を訪ねてみたくなった。相川桃子が小川の事をどのくらい知っているかと云う事と、もうひとつ、国頭の中学生行方不明事件についてその後の事が聞きたかったからであった。そのころ、秋の月が毎日美しく輝いてはいたが湯沢陽一は何故か寂しかった。
つづく


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