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2018/12/09 13:09:54 ブログカテゴリ 日記 | 書庫 全般
夢の彼方に 66

湯沢陽一はこれで暫くは静かな生活に戻れると思った。小川からは、会社とは一千万円を支払い、穏便に取り扱って貰ったそうだ。やれやれだった。湯沢陽一はその一千万円は名護の八重桜の里の相川桃子に貸したものだろうと思っていた。湯沢はただ小川の受験勉強は進んでいるのか些か心配になっていた。そういう時、間借り先の長女が湯沢のおじさん数学の問題教えてと訪ねてきた。湯沢陽一は、大家の家に行き、庭の見える縁側に二人並んで座った。問題は図形の証明問題だった。真っ白い紙に四角形を書き、真ん中に円を描いて、線を引いて分かり安く教えてやった。長女はありがとうと喜んでいた。湯沢のおじさん、英作文も教えてとノートを見せた。問題は 春が来ると桜の花が学校の近くに美しく咲いた。と云う問題だったが、これも優しく教えてやった。長女は嬉しそうにしていた。奥から、長女の母親がじっと見ていた。
つづく


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2018/12/08 14:31:19 ブログカテゴリ 日記 | 書庫 全般
古今和歌集

くもり日の
影としなれる 我なれば
目にこそ
見えね
身をば
離れず


曇った日の影のようにあなたの目には見えなくなったが、いつもあなたの側にいます と云う意味のようです。


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2018/12/02 13:36:13 ブログカテゴリ 日記 | 書庫 全般
夢の彼方に65

湯沢陽一はホテルを離れる時、哀しかった。あの小川伸介が不正経理に関わっていたとは、とても信じられなかったからであった。暫くは安鬱たる思いで仕事をつづけていた。週末に那覇の新都心の小川伸介のマンションを訪ねた。肉まんを食べながら湯沢陽一は小川伸介に日日商事の人とあって不正経理の事を話されたと云い、事実関係を話して欲しいと言った。小川伸介は確かに不正経理に関わってしまった。会社の同僚から今暫く一千万円を貸して欲しいと頼まれ、断れなくてついマレーシアの取引先に送金するものから同僚に一千万円を回したと素直に認めた。直ぐに返して貰えるものだと思っていたが返して貰えず不正経理が発覚してしまったと言った。湯沢陽一は小川伸介に返すメドがあるかと聞いた。小川は全くないと言い張った。湯沢は小川にこのままでは会社は刑事告訴をするだろう。すると、お前の夢は閉ざされてしまうぞと言った。そして湯沢が、わかった。私が何とか一千万円を作って会社には小川が支払え。そして同僚から返して貰えたら私に返してくれと言った。小川
はかたじけないと云い、必ず一千万円は返すと言った。そういう事で一先ず小川伸介の不正経理の件は終った。
つづく


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