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2017/09/20 16:26:43 ブログカテゴリ 日記 | 書庫 全般
都の日暮れ 532
兄の洋八は暫くしたら母さんと私の資産と倉田総合産業の所有株式を洋平と半分ずつにしようと言った。しかし、あんなに元気だった母さんにもう会えないかと思うと…と言葉を詰まらせた。洋平は野中にも葬儀の事や釧路の事等の御礼を言った。そして兄の洋八が倉田の資産は半分ずつにしたいと言っていると告げた。また洋平は野中から宮沢智恵子の様子を奈津子から聞いていてくれ。。すまないがあと一週間は休ませて貰いたい。また臨時株主総会は来年の一月十五日に開きたいと言った。野中が何でも言ってくれ、早く元気になってくれと言った。兄の洋八の話しでは専務の英二は私の言うことは聞いてもいいが洋平には腹が立つことが多いと言っていた。洋平もこれからどうするか考えておくように。外国行きはあきらめてくれ。お前が外国に行くと俺一人になる。頼む、スイスのアルプスを見ながら猟銃を引くのだけは私が許さない。お前は今でもそれを考えている。私を一人にしないでくれと言う兄の涙声を洋平は聞いた。たった一人の兄の声だった。その日は冬の雨がひっそりと降
っていた。
つづく


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2017/09/20 11:23:39 ブログカテゴリ 日記 | 書庫 全般
都の日暮れ 531
倉田洋平は母が亡くなってから毎日のように実家に行った。兄の洋八は洋平が行く度にアルバムを見ていた。仏壇には花とお茶が供えられていたが線香の香りがただよっているのがただただ悲しかった。洋平が兄の洋八に外国から帰って来てくれて良かった。それが母さんへの思いやりになった。これから二人で倉田の事を考えていこう。倉田総合産業の事もどうするかだ。と洋平は言った。洋平、結納を交わしたあの女性も見えていたそうじゃないか、滅多に出来る事ではない。なあ洋平、もう一度、その女性とやり直せないものかなと洋八は言った。洋平はだまっていた。暫くして洋平が洋八から預かっていた十億円は母に預けてある。何時でも受け取ってくれとも言った。
つづく


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