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2017/04/21 20:00:34 ブログカテゴリ 日記 | 書庫 全般
都の日暮れ 362
倉田洋平は宮沢智恵子の電話には心底驚いた。智恵子はまず結納の日にいきなり姿を消した事を詫びた。それからその結納金の二千万円を妹の奈津子に倉田洋平さんに返すようにと送金したと言った。その上で自分が姿を消したのは倉田洋平さんの金中心の生き方に我慢がならなかったからだと言った。倉田洋平さんから借りたお金はいずれ返す積もりだとも言った。しかし智恵子はある反面明らかに倉田洋平を騙していたにも関わらず、花村哲夫達に水難事故で助けてくれた事については一切触れずに電話は切られていた。宮沢智恵子としては倉田洋平に比べれば花村哲夫達が重要であった。それ故、倉田洋平を騙したと云う罪の意識は希薄であった。
つづく


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2017/04/21 19:03:17 ブログカテゴリ 日記 | 書庫 全般
都の日暮れ 361
倉田洋平にとっては社長は専務の倉田英二がなっても何ら異存はなかった。洋平にとっては宮沢智恵子と結納までこぎつけたものの結納の日に智恵子が行方不明になった事がかなりのショックを受けていた。それから立ち上がりたい一心だった。しかし洋平にとっては金の力でどんな事でも出来ると云う哲学が大きく崩れてきたのも事実だった。その事もあって洋平自身の個人資産をどのように使い切っていこうかと思案していた。そういう時期に結納の日に姿を消したあの宮沢智恵子自身から洋平に電話があった。またその頃、宮沢智恵子が命の恩返しをしつつある花村哲夫にも大きな変化があった。
つづく


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