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2018/11/23 11:32:44 ブログカテゴリ 日記 | 書庫 全般
物言えぬ患者

三郎は、入院している友人の三良を見舞いに行った。三郎がベットの横に立って見ていると、その短い間にも友人の容態はどんどん悪くなっていくのが見て取れた。口もきけない状態の友人は手をばたつかせ、三郎に何かを求めていた。三郎が気ずいて紙と鉛筆を渡した。三良はそれに殴り書きをして三郎に渡すと、苦しそうにしながら事切れてしまった。友人の死の瞬間を目撃した三郎は渡されたメモを読む気にもなれず、無意識にそれをポケットに放り込んだ。後日、葬儀の場でそのメモを思い出し、遺族の前で文面を読むことにした。三郎は友人の最期の言葉をゆっくりと読み上げた。ーーおまえはおれの酸素の管を踏んづけている!ーー。


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2018/11/11 13:45:57 ブログカテゴリ 日記 | 書庫 全般
夢の彼方に 62

暫くして、小川伸介が勤めていた、日日商事から湯沢陽一さんに電話ですと総務から連絡があった。電話では、日日商事の営業部長の野町と云う人からで週末にあなたの友人の小川伸介さんの事で少し話しが聞きたいので那覇の新都心のローズホテルで会いたいと言った。湯沢陽一も少し心配になり分かりましたと受けた。小川には会った後に連絡する事にした。また、赤川一子からも夜、連絡があった。話しは何時でも自分を誘っていいが、是非医者になることを考えてくれとしつっこく言った。赤川一子の前の夫が内科医だったせいで医者に対する何故か強い思いがあるのだろうと湯沢は思っていた。それよりも一子が何時でも誘ってもいいと言った事が嬉しかった。
つづく


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2018/11/04 13:06:07 ブログカテゴリ 日記 | 書庫 全般
夢の彼方に 61

湯沢陽一は、何故、赤川一子が自分に医者になるように勧めるかについて理解出来ずにいた。それで近いうちに赤川一子に会ってみようと思っていた。小川伸介からは連絡は無かった。暫くして名護市にある八重桜の里の相川桃子から連絡があった。桃子は、湯沢陽一さん、お久しぶりです。元気?と言った。陽一さんは名護に来ないの?小川伸介さん、二度程来て、二度も私とホテルで過ごしたわ。ねー、陽一さんも名護に是非来て下さいと言った。湯沢陽一は、小川伸介は受験というのに呑気なもんだと思ってはみたが、桃子のあの成熟した肉体を思い出すと成る程とも思っていた。近々、名護に行ってみようかとその時思っていた。その頃、小川伸介が前に勤めていた日日商事では不正経理の問題が明るみになっていた。
つづく


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2018/11/04 12:40:25 ブログカテゴリ 日記 | 書庫 全般
夢の彼方に 60
湯沢陽一は毎週実家に帰り、母の手料理を食べていた。毎回、話しはたわいないものだったが、やはり楽しかった。ある時、友人の商社マンが医者になる為に会社を辞めた。これから受験勉強を始めていると言った。母親は、そう、えらいねー。お金があれば陽一にも医者になってもらいたかったがねー、と言った。母親は豚肉をふんだんに料理してくれた。また暫くして、赤川一子から連絡があり、あのホテルの夜、陽一さんの友達の医学部受験の事を聞き頭からはなれないの。ねー、陽一さんも、医者になってみない。私、本当に応援してあげるわよとまじめに言っていた。
つづく


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2018/10/29 16:06:03 ブログカテゴリ 日記 | 書庫 全般
小川伸介が帰って行った。医学部へは大変なんだなあーと湯沢陽一は改めて感じていた。暫くして、朝、大家の上の娘が挨拶した。湯沢陽一が、先日、綺麗な歌声が聞こえていたよ。カッコウ、鳴いていた、高原の、なかなか上手だねぇー。いい曲だねーと言った。娘は嬉しそうに笑った。妹はもっと上手だよ、湯沢のおじさんと言った。娘から湯沢のおじさんと呼ばれたのは初めてだった。合唱クラブに入っていると言った。湯沢のおじさん、いつか、数学の図形の問題を教えてね、お願いねと言い学校に行った。つづく


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