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2018/09/23 11:04:03 ブログカテゴリ 日記 | 書庫 全般
夢の彼方に 51

小川伸介は湯沢陽一が名護を離れた為に何故か寂寥感が胸に漂い寂しかった。しかし、小川伸介にしても退職予定であったので取引先への事情説明や挨拶まわり、事務引き継ぎなど多忙を極めていた。小川伸介は、同僚の引っ越しで空きがあり、那覇の新都心の一角の古いマンションの一室に入居する事にしていた。また、近くの予備校か個人指導を受ける積もりでいた。また、退職したら一度、叔母さんを訪ねながら名古屋市立大学と大学病院を見る積もりにしていた。また、叔母さんとの話し次第では名古屋で勉強するようになるかもしれなかった。何れにしても湯沢陽一も小川伸介も四月になり多忙になっていた。湯沢陽一は直ぐに南部地域の土壌調査計画を手掛けていた。時々、今頃、小川伸介はどうしているのかと考えることもあった。湯沢陽一は、赤川一子に那覇に異動になり実家に帰っていると伝えていた。湯沢陽一の間借り探しはなかなか進まなかった。
つづく


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2018/09/22 14:35:27 ブログカテゴリ 日記 | 書庫 全般
夢の彼方に 50

湯沢陽一は馴れ親しんだ名護の勤務先の支所の皆に異動の挨拶をした。別れの挨拶であった。流石に、女子職員から花束を渡された時にはたまらず涙を流していた。地味な仕事ではあったがいろいろな事がどっと思い出されたのであった。その日、全職員の見送りを受けた。明日は名護を離れる日であった。湯沢陽一は夕方、夕陽が沈むのを名護湾でじっと眺めていた。春風が優しく頬を撫でていた。殆んど荷物は実家に送っていた。その日、名護を離れた日は雨だった。名残の雨だった。昨日は夕陽を見て弁当を買った。夕焼け弁当であったが、何時もより美味しかった。那覇の実家に着いた。何年ぶりだろうかとふと思った。母はその日店を休み陽一のために沖縄の伝統料理のいなむるちをふんだんに作ってくれていた。母親は幾分歳をとり痩せてきていた。心臓に加え腎臓も良くないと言った。湯沢陽一は母親をみて同居すると要らない事までさせてしまいそうだった。母親に那覇市内に間借り先を探すので暫くここにおいてくれと言った。母親は、ここは陽一の家だ、ずっといなさいとなだ
めていた。その日は春の夜遅くまで母親といろいろ話した。翌日、湯沢陽一は那覇の勤務先の本庁に出勤した。部長に挨拶するよう言われ、新しく異動になった五人が部長に挨拶した。優しい部長だった。突然、部長が湯沢陽一君、地質調査には定評があるそうだね。かなりの実績があるようだ。頑張って下さいといわれ面食らった。その日から、那覇市内で、間借りをさせてくれる家探しがはじまった。前からの職場の同僚の浜田優三朗が異動おめでとう。役職も上がったそうじゃないか。また、よろしくなと会いに来てくれた。こうして那覇での新しい生活が始まった。つづく


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2018/09/22 11:17:29 ブログカテゴリ 日記 | 書庫 全般
夢の彼方に 49

三月の末になった。湯沢陽一は小川を名護でも有名な中華料理の店名護南城楼に呼んだ。明後日、名護を離れる。長い間、いい友人でいてくれてありがとう。小川も、憧れの医者を目指すようだが、それが実現する事を祈っている。私は那覇の実家に少しいて家を借りる積もりだ。小川も那覇に帰ったら直ぐに連絡してくれ。いろいろあったけど楽しく過ごせ幸せだったと言った。小川は、私こそ湯沢にお世話になった。日日商事にも辞表を提出した。四月になったら那覇の予備校に通う事になるだろう。叔母さんが名古屋に住んでいる。第一希望の医学部は名古屋市立大学に決めて目指す積もりだと言った。湯沢陽一は、小川は文系だけに苦労するなと思っていた。それでは、那覇で再会しようと云い名護での小川との夜はふけていった。
つづく


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2018/09/16 16:28:28 ブログカテゴリ 日記 | 書庫 全般
夢の彼方に 48

湯沢陽一は、少し聞いてみた。相川さん、小川は店で、あの女子中学生行方不明事件の事をよく話していたの?実は、私と小川伸介は一緒にあの女子中学生の実家を訪ねた事があるのでねと言った。すると、相川桃子は赤い唇を近ずけて、店では余りその話しはしませんでしたが、ある時、私にあの女の子が可哀想だといい、泣いていましたねと言った。湯沢陽一は、暫く話していたが、相川桃子に那覇の勤務先の電話番号と携帯の番号を教えた。そして、ニ万円を使って下さいと云い渡した。湯沢陽一はママにも長い間、ありがとうと言い、スナック八重桜の里を後にした。
つづく


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2018/09/15 17:00:53 ブログカテゴリ 日記 | 書庫 全般
夢の彼方に 47

八重桜の里は週末だけあって今日も混んでいたが、ママが奥に席をとってくれた。湯沢陽一はビールを飲みながら、この店に通い始めてもう二年にもなるのかと思わず思った。初めてこの店には小川伸介と何気なく入った店だった。雨が降っていた初夏の晩だった。ママとたわいない話しをして帰っていた。あれからそんなになるのかと思っていた時、相川桃子が席にすわった。はち切れそうな肉体をもて余すかのように香水を匂わせていた。湯沢陽一は一応の話しをして、来月から那覇の勤務になり名護を去ることになったと言った。相川桃子は、それは良かったじゃない。頑張ってねと体をよじらせてきた。相川桃子はどうも下関行きは止めたと言った。そうか、じゃ、那覇から飲みに寄れるなといい、小川伸介も事情があり会社を辞め、那覇に帰ることになったそうだと言った。相川桃子は、あの国頭の女子中学生行方不明事件があったからじゃないのねと言った。しかし相川桃子はどうも寂しそうには見えなかった。
つづく


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